Q&A
日本人にとっては非常に身近な存在である日本茶。しかし、日本茶に関して疑問に感じていることや知りたいことは意外と多いのではないでしょうか?ここでは、そんな日本茶に対する疑問にお答えしています。
Q. 日本茶には、どのような種類があるのでしょうか?
- 一口に日本茶と言っても、さまざまな種類があります。詳しくは下記で説明いたします。
- 普通煎茶(ふつうせんちゃ)
生の茶葉を、蒸して揉みながら乾燥させたものです。産地の気候によって味や香りが変化します。
- 深蒸し煎茶(ふかいりせんちゃ)
普通煎茶より、蒸し時間を2~3倍長くしたものです。普通煎茶に比べ、味が濃厚なのが特徴です。
- 玉露(ぎょくろ)
一番茶の新芽が伸びだした、茶の木に覆いをかけ、ほぼ完全に日光を遮った状態で育てられたものです。茶葉に旨み成分であるアミノ酸が豊富に含まれています。
- 番茶(ばんちゃ)
通常の茶期以外に、新芽が伸びて硬くなった葉や茎などを原料に作られたものです。カフェイン含有量が少なめであることが特徴です。
- 釜炒り製玉緑茶(かまいりせいたまりょくちゃ)
釜で茶葉を炒りながら揉んで、乾燥させたものです。形が丸くなっているのが特徴です。
- 玄米茶(げんまいちゃ)
煎茶や番茶に、焙煎した米を混ぜたものです。独特の香りが特徴です。
- 焙じ茶(ほうじちゃ)
下級の煎茶や番茶などを、強火で炒って作ったものです。香ばしい香りが特徴です。
Q. なぜ、産地によって味や香りなどが変わるのですか?
- まったく同じ品種の日本茶でも、育てる地域の土壌や気象条件によって、味は大きく変化してしまいます。また、製茶の方法によってもまったく味わいが異なってしまいます。諸条件が少し変化するだけでも、日本茶の味や香りには違いが出るのです。
Q. お茶を入れるときは、水道水よりミネラルウォーターのほうがいいのでしょうか?
- ミネラルウォーターにもさまざまな種類があり、硬度によっても味に大きな違いがありますが、一般的に日本茶には軟水がよいと言われています。たとえ水道水であっても、浄水器を使っている家庭ならば、それほど気にする必要はありません。
Q. 時間が経つと、お茶が変色してしまいます。防ぐ方法はありませんか?
- お茶が変色するのは、時間の経過とともに煎出液が酸化して褐色に変わるからです。水で煎出したお茶を冷蔵庫に保存することで、変色はかなり抑えられますが、長時間保存すればやはり変色してしまいます。ちなみにペットボトルのお茶が変色しにくいのは、酸化防止剤としてビタミンCが添加されているからです。
Q. ぬるま湯で煎れた方が、おいしいお茶ができると聞きましたが、本当でしょうか?
- お茶は熱湯で煎れると、どうしても渋味が強くなってしまい、甘みや旨味成分であるテアニンの抽出量が少なくなってしまいます。しかし、ぬるま湯で煎れるよりも、湯冷ましをかけたお湯を使って煎れていただくことで、よりおいしくいただけます。
Q. 幼児にもお茶を飲ませていいのでしょうか?
- 小さなお子様には、安価な番茶を低温で入れ、水で薄めたものを飲ませてあげてください。ほうじ茶なら全く問題ありません。
Q. お茶をおいしく飲むために、急須からの注ぎ方にもコツがあるのでしょうか?
- お茶をお出しする人数分の茶碗それぞれの、お茶の濃さと量が均等になるように、何回かに注ぎ分けるのがコツです。
1→2→3という順番で茶碗に注いだら、次は3→2→1と戻って注ぐようにしてください。最後の一滴まで必ず注ぎきることで、二煎目のお茶もおいしく飲むことができます。